2010-11-23から1日間の記事一覧

夜の行燈

日も暮れて辺りが暗くなると行燈の灯りがますますあたたかな色になって来る。

和服美人

午後、私は最後のひと山を作る。冬泉響の役者は和服に着替えて本番さながらの稽古に入る。 ぐっと束を握って、赤い鞘を向へ払ったら、冷たい刃が一度に暗い部屋で光った。凄いものが手元から、すうすうと逃げて行くやうに思はれる。(第二夜)

作り

午前、土を変えてぐい呑、湯呑を弾く。今日は気温が高い。削りは夕方になるだろう。 弾いている間、居間からは冬泉響の稽古する声が聞える。漱石の「夢十夜」の朗読だ。なかなかぜいたくなぐい呑作りである。 いつもおつき合い下さりありがとうございます。…