∴ 花粉が咳を運んで来た。 なぜか立原道造を思った そして今も噴煙を上げているであろう 新燃岳を思った ささやかな地異は そのかたみに 灰を降らした この村に ひとしきり 灰はかなしい追憶のやうに 音立てて 樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきつた (「は…
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