たかが顔、されど顔

ニック・フライの顔

顔でひとの能力を判断してはいけないとは思いつつも、やはり、というか、水が高きから低きへと流れるように、我々は(少なくとも私は)顔でひとを判断してしまう。舞台にたずさわる者の業だろうか。

顔で見る限り、F1ホンダ・チームの代表であるニック・フライはどう見ても世界チャンピオンを生み出す顔には見えない。ロン・デニスフランク・ウィリアムズを見たまえ。あのしたたかな顔を。前代表のデビッド・リチャーズもいい顔をしていた。

ただ、ジャン・トッドという例外もあるので、私の論もかなり好い加減である。そこを好い加減ついでに言い訳すると、このチームが優れているのは代表のおかげではなく、あきらかにマイケルとロス・ブラウンの力によるものだ。

さて、今年はレギュレーションが大幅に変更され、どのチームも一から出直しのような状態だ。果たして団子になるのか、2001、2年のような一人勝ちになるのか。今から楽しみだ。もちろん観る側としては今年の箱根駅伝のように抜きつ抜かれつを期待するが。