喜劇の終焉・・・

今日の新聞に伊東四朗を「最後の喜劇人」と位置づける記事が載っていた。本物の喜劇役者がいないという。以前、知り合いからこんな話を聞いた・・・日本を訪れたアメリカ人がたまたまTVを見て芸人たちを指し、どうしてこの人たちがTVに出ているのか、と真顔でたずねたという。もうだいぶ前の話だ。今では芸のないことを芸とする芸人がTVにあふれているので、件のアメリカ人の感想さえも恥ずかしくて抱けない。

この人たちは年齢を重ねたあと、例えば藤田まこといかりや長介のような味のある芝居をするようになるのだろうか。この二人、決して演戯力があるわけではない。本人もそれを知っている。だから何も演戯らしいことをしない。その否定法から味がにじみ出てくる。いかりやは言うに及ばす、藤田まことだって(古い話で申し訳ないが)「てなもんや三度笠」でバカげた芝居をしていたのである。

それからハナ肇の芝居も忘れられない。高倉健の「遙かなる山の呼び声」のラスト、網走刑務所へ移送の電車の中での芝居はハナ肇しか出来ないだろう。

この三人のうちすでに二人は鬼籍に入ってしまった。

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