晴天井戸

このところ候補地めぐりでロクロに向う時間がなかった。今日は久しぶりに井戸型茶碗の稽古をした。
一つ挽くたびに発見がある。指の使い方、コテの使い方、あれこれ・・・。逆に言えばワザが定まっていないということでもある。
萩の師匠(私が勝手に師匠としているだけだが)に言われたことばを反芻する。「自分のスタイルを作ること」。コテにしても、ロクロの挽き方にしても、基本を押えるのは当然だが、ひとと同じことをやっていては自分流にはならない。
奥の深い境地だ。
自分に合ったスタイルを模索中だが、今はひたすら単純に、単純にを心掛ける。フルトヴェングラーの名言「すべて偉大なものは単純である」(『音と言葉』)を信じることから始めたいからだ。
久しぶりにカラッと空が晴れた。井戸茶碗は晴れた日を思わせる。柿の蔕茶碗はその日の黄昏れ時か。
今の仮住まいは日照に問題がある。分譲住宅地のど真ん中の平屋なので、すぐ前にある境界ぎりぎりに建てられた二階家が日を遮ってしまう。特に最近は日が低いため、あまり日が差し込まない。午前中は日が差し込んでくれるのでありがたいが、残りの時間は薄暗い中で過すことになる。
窯場を探すとき、どうしても日照に注意が行くのは、もちろんやきものをやるための環境もあるが、今の住まいのせいもあるかも知れない。
ちょうどタイミングよく、ランダムで聴いているミニコンポからはフルトヴェングラーの愛したバッハが流れている。

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