日常のなかの非日常

今日は訓練校で在職者訓練の日だ。出たかったが今年は参加しなかった。
以前の職場に「美しい日本語」と題された県民公開授業(全11回)があるのだが、第8回目の今日の講師は私が30年近く追いかけている山田太一氏だった。
「ことばとの絆」という演題で話は進められた。
何よりよかったのは肉声が聴けたことである。終始柔らかで控え目な口調での講演だった。TVで見かけるちょっと照れたような表情はそのままであった。だがTVではその人から発せられるオーラは分りにくい。スクリーン、ディスプレイにどう映るかが勝負の役者ならともかく、脚本家のひととなりはやはり会ってみなければ分るものではない。
司会担当の先生の好意で、講演のあと山田氏と短い時間ではあったが話す機会を頂いた。
積年の疑問の一部が解消した。いや、そんなこと以上に氏に会えたことがうれしかった。一流の人間が必ず持ち合わせているあの独特な柔らかさを直に感じることが出来た。対話することの「ありふれた奇跡」を感じた。
帰り道、昂揚した気分のなか、玉村の水戸屋で最中や和菓子をいつもより奮発した。




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