散策
工房の廻りを散歩した。もっと歩こうと思いながらなかなか散歩に出られない。習慣にすればよいのだろうが・・・。
このあいだの散歩で見つけた竹林だ。
下は竹の葉が厚く堆積してふかふかしている。ところどころに筍が頭を出している。切り取って横倒しにされている私の背丈ほどあるものもある。
散歩コースは∴ん窯のすぐ上を通る。
芭蕉の繁っている手前が∴ん窯予定地だ。
さらに進むと道なき道に迷い込んだ。
ハイデガーの森の道とはたぶん全然違うだろうが、なかなか趣がある。おそらくこの道をイノシシたちが駆けぬけて行くのだろう。
イノシシではない私はゆっくり進もうと思う。踏みしめて歩くとそこが道になるのだ。駆けぬけたところは通路にすぎない。
竹林の道も森の道も落ち葉で柔らかだった。まるで時がそこで熟してでもいるかのように静まり返っていた。