破天荒な夫婦道最終話

金八先生を観ていない私は、時には武田鉄矢の説教節に辟易しながら、また、時には清水有生の脚本のあざやかな決めぜりふに感銘を受けたり、高畑淳子とのコンビや橋爪功とのからみの妙味に惹かれて「夫婦道」を見ていた。いや、むしろ水曜を楽しみにしていた。最終話になってしまったのが残念だった。
しかし、こんな凝縮が可能なのだろうかと思うほどの飛ばしようであった。もしかして本来まだつづくはずの話を視聴率の低迷を受けて打ち切ったため?と勘ぐりたくなる。
連続ドラマはどれも最終話はばたばたつじつま合せや、強引な幕引きで終るものだが、今回のはひどかった。
といってもストーリーがひどいというわけではない。編集が無惨なのだ。何カ所もあれ?と思わせる袋小路やぎこちないつながりがあった。
おそらくもう一週あれば充実した最終話になったのだろう。
先週、山田太一が講演で連続ドラマはいつも綱渡りで書いていると言っていた。それでも、この間の「ありふれた奇跡」は、30年間山田作品を追いかけてきたファンとして不完全燃焼の不満は残ったものの、エンディングにつじつま合せは感じられなかった。しっかり山田太一のペースを守って書いていた。
一方、清水有生は自身のブログで


今度の夫婦道は早く感じます。やはり、全部書き終えてからの放送だからでしょうか。
と書いているので台本の問題ではないのだろう。演出側にしても好きでこんな編集をするはずがないのだから、民放の宿命であるコマーシャリズムの限界を嘆くしかない。



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