おもてとうら

表が表裏の対ではなく、かつての語形「おもつへ」から「主」や「思」と関連があると指摘したのは坂部恵氏(『仮面の解釈学』)だが、裏もまたおもしろい成り立ちをもっているようだ。
ふと、ひとに背いたり、約束を反故にすることを「裏切る」と言うのはどうしてだろうと思った。
どうやら「うら」は顔やことばなどに表わされない「こころ」のことらしい。
「こころを切る」「それまでの思いを断つ」ことから「裏切る」が出来たという。
「うら」はその他「羨む(うら病む)」、「うらさびし」とも同根だ。
では「怨む」はどうなのだろう?「うら見む」あたりから来たのだろうか?相手の不実なこころを見てしまったため「うらめしや」と思うのだから私の勝手な民間伝承説もあながち大ハズレではないかも知れない。


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