削りと作り

朝目が覚めるとすぐに玄関先に置いた様子見の茶碗を触る。ちょうどよい頃合いだ。すぐに工房へ。
大道土の縮緬は砂の分量がまだ少ないのか、あるいは削りの時期がやや早かったのか、それほど出なかった。赤カオリン混の茶碗は縮緬が大合唱していた。この土は(今回は単味ではないから確かではないが)乾燥も早い気がする。だからひび割れにつながるのだと思う。
切立は弾上げはよいが、糸を入れる場所で失敗する。今作っている切立湯呑は削りなしのベタで行きたいので糸の場所が勝負だ。昨日の作りでは弱気すぎたのか、今朝調べると底厚すぎて10個中1個しかまともなものがなかった。ところが今日は強気に出すぎて底に穴を開けてばかりだ。果たしていくつ合格するか?
全体でも作った半分ほどが失敗だ。間が空いたせいで指に作りの記憶が戻らない。まだまだ未熟だなあ。
だから、この写真しか作れていない。
でも午前だけで4時間の削りと作りは我ながらがんばった。訓練校は3時間だったからそれ以上だ。

などと自画自賛してもしょうがないが・・・これは夕飯はご褒美で刺身にしようという伏線である。例の店らしくない店で買うつもりだ。