春の嵐
予報に違わず吹きまくる春の嵐だ。
これで外に出たらとんでもないことになるだろう。止めておこう。
しかし、理不尽にも花粉症は日本人三人に一人だという。ということは三人に二人は花粉症ではないことになる。
そこが解せないし、また、ユルシガタイ。何としてもこの苦しみをあまねく世に知らしめねばならぬ。
そんな風に地団駄を踏んでも春の女神の怒りはおさまりはしない。
家が揺れている。それほどの強風だ。花粉も黄砂も飛び交っていることだろう。
春を迎える陣痛なのか・・・
また来ん春と人は云ふ
しかし私は辛いのだ
春が来たつて何になろ
あの子が返つて来るぢやない
(「また来ん春……」)