買い物

めったに着るものは買わない。陶芸へと向ったとき、服は当分買うまいと決心したこともある。買ったものはほとんどが寒さ対策品だ。瀬戸では起毛裏地のスエットを買って訓練校の制服の下に穿いて冬をしのいだ。群馬に着てからは仕事着の下に着るダウンベストをオークションで買ったが、仕事には使わず普段着にして冬を過ごした。
それが禁を破ってジャージを買った。紺のジャージがどうしても欲しくなった。2cm間隔で織り目が替り、光の具合でストライプのように見える。
着るものが新しくなると気持も新しくなる。
シェイクスピアの後期の作品『ペリクリーズ』で、死んだと思っていた娘が生きていることを知り、絶望から立ち上ったペリクリーズが最初に口にするのは


Give me fresh garments.
新しい着物をくれ。
だった。
私の場合、絶望の縁に立っていたわけでも、希望にあふれていたわけでもなく、ただ欲しかっただけだったけれど・・・





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