仕上げ

大分乾燥も進んできたので検品及び仕上げを施す。だめなものは潔く切り捨てる。未練がましく焼いても結局ゴミになるだけのことが多い。確かにまれにあれ!というのがあるから困るのだが……。
仕上げはある意味で一番重要な工程だ。これをおろそかにするとすべてうまく整っていても廃棄の憂き目に会う。ただ完璧に(何が完璧かという問題は置いておいて)仕上げてしまうとつまらないので指跡はある程度残すように心掛けている。やきものは手から手への贈り物なのだから手の感触も大切だ。むずかしいのはどこまでバリを取るか、である。永遠の課題だろうなあ。