地元土
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Weeds are flowers too, once you get to know them.
雑草だって花なんだ、一度知合いになりさえすればね。
(A. A. Milne=クマのプーさんの作者)
霧雨だ。スズメの餌場にこうもり傘をかけてやったのだが、カラスかなにかと勘違いしてかまったく寄りつきもしない。
さて、今日も原土処理。
山房近くには赤粘土層があって、以前に掘り出したのが例の陶芸家御用達の肥料袋(瀬戸では印刷ミスしたのが比較的安く売っている)に10袋ほど取ってある。その一部を処理する。
粘土分は多いが砂気はほとんどないので固まると固いこと石のごとしである。カナヅチで叩くより、レンガでつぶした方が効率よさそうだ。だが、この姿勢は腰に来る。
3年前だったか掘り出したばかりでまだ十分に水気のあるこの粘土から大きな石だけ取り除き、ろくろで弾いたのを瀬戸の同期に焼いてもらったことがある。1180度でへたってしまった。
鉄分がかなり多いそうな土である。ガスになる成分も多いらしくいたるところにブクを吹いている。焼き色は銀色、あるいはいぶし銀?色味は悪くないのだがブクを吹くのでそのままではとても使えないため、今のところ味付け用に使っている。
この間から赤粘土にはまっているので、今回の原土処理はこれを呈色剤ではなく使ってみようという魂胆だ。強い土とブレンドする必要があるのだが、どの土にしようか?伊賀とか信楽がまっさきに思い浮かぶ。西浦の粉で買っている土で面白いのがあるからそれにしようか?信楽はたたら以外では使ったことがないので想像が付かない。ま、あれこれ試験するしかないか……。