柿の蔕
今回は、新たに二種類の土を作り、柿の蔕を弾いた。余った土で鈴形湯呑も弾く。
気温が高いのであっという間に削り時になる。
第一の土は全体的に砂気が多く弾き味も削り味も大変よい。ただ結構大きな石が混じっているのでカンナに引っ掛かり、無理矢理引くと湿台の上で空転してしまう。柔らかめの状態で削るのでどうしてもある程度は湿台跡が付いてしまうが、出来れば見込はきれいに仕上げたい。空転させると大分きたなくなってしまうのでこれだけは避けたいのだ。
削りはやり直しがきかない一発勝負だ。緊張もするが楽しみも大きい。作りではまだ完全ではない茶碗のすがたがここでようやくはっきりする。ここでダメなものはこの段階で土に帰す。
第二の土は比較的きめがこまかい上、粘り気が強くつるっとしてしまい、削り味はあまりよくない。
それでも柿の蔕10個、鈴形湯呑8個、ボツにすることなく、無事削り終えたことをよしとしよう。
さて、問題は焼成計画だ。すべて小窯で焚くつもりだ。片口、カフェボウル、柿の蔕、鈴形湯呑、大きい方の窯ならこれでもまだ足らないのだが、小窯では何回かに分けなくては入りきらない。ちょっと悩んでみよう。
夕方になったら大分涼しくなった。買物には不便だが、夏過ごしやすいのはうれしい。ゆっくり休もう。