蔕拾い





とりとめない展開
いつの間にか現実につながる
朝の冷え込み今年一番

夢もとりとめないが、現実もとりとめない。ただ現実は知性が「とりとめ」の間を縫いつけてくれるので一見つじつまが合っているように見えるのだ。

というわけで、とりとめのない一日の始まりだ。
取りあえず懸案のトチ渋の原料を拾いに出掛けた。

最初トチ渋ということばを瀬戸で耳にしたとき、それは栃の木の蔕だと思い込んでいた。だが、知合いの作家さんに現物を見せていただき、クヌギの蔕と知った。未だに何故クヌギのヘタ渋と言わず、トチ渋というのか分らない。

さて、問題のクヌギである。どういうわけか群馬には(というより桐生地区には)クヌギがあまりない。あるにはあるのだろうが、私の行動範囲に見当たらないのだ。

去年の秋宣伝の旗につられて出掛けた近くのイベント会場でたまたまクヌギを見つけた。そうなのだ、一年待ってやって来たのだ。期待はしていなかったが、小さなバケツに半分……これでは足らない。

もう一箇所、知人が教えてくれたところがあるので、週末出掛けてみよう。そこがダメだったら、群馬の森だ。たしか数本あった。でも、今から行って蔕が残っているかどうか心許ない。

瀬戸では探す必要がないほど至るところにクヌギが生えていて蔕は取り放題だった。だからトチ渋文化が生まれたのだろう。

ひと休みしてから、最近気に入っている土で蕎麦猪口形湯呑を弾いた。

削りは明日朝かな……

今日の「とりとめ」は以上でおしまい。



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