風邪休養二日目
あまりはかばかしい進展はないなあ。薬を飲んで、ゆったり過ごし、じっと身体の恢復力が働くのを待つのみ。風邪を楽しむ……しかないかな。
ヒマが募るとふっと人生について考えたりする。拓郎ではないが「僕の人生の今は何章目ぐらいだろう」などと。もちろん分ろうはずがないし、また、分ってしまったなら却ってツライことになるだろう。だから取りあえずは、つかみ所のないあやふやな大きな雲の中で深呼吸する。悟ったらつかみ所が出来るのかというと多分出来はしないだろう。東大寺の貫首が何かの番組で、じっとしていると妄想が湧いてくる、動いている時、働いている時が一番無心だ、と言っていた。そういうさりげない発見を悟りと言うのだろう。つかもうとする気持がある限り大きな雲は姿を見せない。だから繰返しになるが、あやふやなまま当面の問題に没頭するしかない。
私の場合、当面の問題は風邪だ。ふ〜。