痛み雑感

いや、参った。最近はからだの痛みとの戯れの日々だ。先週は原因不明の右背中痛だった。今週はどうやら左股関節痛が主軸になるらしい。チェーホフ桜の園」の幕切のフィールスではないが、ええ、この…できそのねえめが、だ。

それではスキーはやめない。もしかするとスキーが股関節痛の最大の原因かも知れないが、やめる気はない。今いちばん油がのってきた。還暦になんなんとしてやっとスキーの極意が掴めてきた。遅すぎる、とひとは言うかも知れないが、遅い早いの問題ではない。滑る楽しさが分ってきたことが大事なのだ。

技術雑感

技術を極めるのは難しい。ひとつ峠を越えたかと思うと、また先にもっと難しい峠が待ち受けている。しかし、だから楽しい。ここからまた新たな挑戦が始まる。眼に見え、からだで感じられる技術だからこその醍醐味なのだ。

芝居ではそういう訳には行かない。スキーなら足首の返しが遅い、とか明確な問題の指摘が可能だが(もちろん、問題は有機的に絡み合っているから一つではないが)、芝居を書くとき(技術はもちろん必要だが)の問題点は明確には指摘できない。逆に言えば指摘不能だからもっと深い場所へ書込もうと苦心するとも言える。

ただ、スキーのようにすっきりはしない。常にどこか靄のような部分が残っている。観客の反応は、一方、非常に明快だ。面白い、つまらない、の二分法だ。

その二分法に堪える得るもっと深い場所を見つけたい。二分法のさらに奥へとつづく道を舞台に開きたい。永遠の課題だ。

愛車、軋む

最近、持主に似たのか(?)愛車インテグラクラッチが軋む。踏むたびにギギギギといやな音がする。四年目ではや老朽化はないと信じたいのだが。