大道をまっすぐ進め

行不由徑(ゆくはこみちによらず)あるいは(いくにこみちによらず)
先日、大漢和辞典の編者、諸橋轍次を紹介するコラムがNHKで放送されていた。上に挙げたのは諸橋の座右の銘である。
論語の一節で、大道をまっすぐ進みなさい。小道は近道に見えるかもしれないが、必ず行き詰る、という意味だという。
諸橋自身がインタビューに答えてつぎのように語っていた。


大道をたどらないで行くとどこまで行ってもまた戻り突き当たってしまう。初め少しぐらい損なようでも、まごまごしているようでも、やっぱり大道を歩く方が早い。根本をやらないでちょっと目新しいことなどにこころを奪われて行くと大成しない。近道をやろうとすると誠がないから偽りが出て、必ず行き詰まる。
ロクロの道もまったく同じだなと思う。
今日は少し光明が見えてきたのでホッとしている。あと一息で切立湯呑の引上げのコツが掴めそうな気がする。しかし、その一息というのが曲者なのだが・・・。
さらに作品作りとなると、大道と個性、この兼ね合いがむずかしい。まさにArs longa, vita brevis.(芸は長く、命短し)である。
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