懐素ふたたび

昨日紹介した懐素の狂草を見ていると何かに似ている。特に「奥」の字の遊びが・・・。

今朝気付いた。ミロの絵だ。
著作権の関係で絵そのものは掲載できないのでリンクを張るので見比べて欲しい。
例えばティッセン=ボルネミッサ美術館(マドリッド)所蔵のThe Lightning Bird Blinded by Moonfireと題された作品(1955年作)だ。
懐素はときどき子供が書いたような直線を引く。ほとんどがフラクタルな曲線の中に突然出現する無骨な直線が不思議な遊びの世界を作る。信じられないほど太い縦線と墨が少なくなってぎりぎりにかすれた三本の直線のコントラスト、懐素だけがなし得た造形だ。
朝のロクロ稽古のあと、寒風呂に溜まった粘土を水簸した。いま水天需工房はあのくさ〜い臭いに満ちている。
この臭いを嗅ぐと訓練校で十分すぎるほど《熟成》が進んだ寒風呂を利休君が何かのはずみでひっくり返し、実習室を香りの空間に変身させたことを思い出す。
懐素とミロを臭い話題といっしょにして申し訳ないが、これも陶芸の風物詩なのだ。昔は熟成を進ませるために糞尿を混ぜることもあったとか・・・。臭い粘土は良い粘土なのだ。

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