ニューオーリンズ!

今日は、昨日の「グレン・ミラー物語」につづいて「ニューオーリンズ」を観た。
素晴らしいのひとことに尽きる。なにやら自分でもわけが分らないのだが、幕切のシンフォニーホール、ヒロインのオペラ歌手が演奏会のアンコールで、ジャズを歌う場面にいたく感動してしまった。
この映画が素晴らしいのはサッチモとそのバンド、ビリー・ホリデイウディ・ハーマンと彼のバンド、さらにはリチャード・ヘイグマンなど、演奏者のほとんどが本物である点だ。音楽の内から発せられるスイングは、役者が巧みに演じてみせる演奏のフリではどうにも代用できないものだ。例えば、映画やTVドラマでピアノを弾くシーンが出てくるが、どんなに鍵盤を見せないように撮影して弾き手がにせ物でないことを隠そうとしても、目の動き、肩の動きでバレバレである。
もちろん普通の作品はそれで問題ないのだが、音楽映画となると事情は違う。
かと言って「スウィングガールズ」のように素人が精一杯頑張った演奏では観ている側が慈愛に満ちたPTAにならざるを得ない。
その点「ニューオーリンズ」はまるでジャズの本場でライブ演奏を経験しているような気分にさせてくれる。
こてこてのニューオーリンズ・ジャズを聴きたい人にはお勧めの映画だ。
不思議なのはこの傑作が日本の映画館では未公開だったことだ。




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