油煙巻き?

今窯出しから帰ってきた。明日朝にしようと考えていたのだが、待ちきれなかった。
出してみると哀しいことに釉がなんとなく黒ずんだ感じだ。話しに聞く油煙巻きだろうか?
今回は還元の時間を6時間掛けて50度づつ1200度まで上げてみたが、還元が強すぎたのか、OFに戻すタイミング(最後の15分)が遅すぎたのか、うまく行かなかった。
このやり方より、前回の攻めに入ってから3時間でいっきに1200度まで上げる方式の方が釉の発色はよいように思う。もうちょっとだけ温度を上げれば目標の融け方になるかも知れない。今度これを試験してみよう。
今回の失敗はショックだが、こうやってだめなものを消去して行くしかないのだから、一歩前進と考えよう。
それにしても焼成の失敗はやりきれないものだ。未熟な自分に腹が立って器に当ってしまった。ただそこでひとつ発見があった。今回焼いた器を割ったが、ちょっとやそっとでは割れない器があった。それが萩砂を混ぜた皿と小鉢だ。とにかく素晴らしく丈夫でブロックを置いたたらいに投げ込んだくらいではびくともしなかったのだ。他の器はそれだけで少なくともどこか一部が欠けていた。丈夫な器を作るヒントが得られた。それがせめてもの慰めか?