猛暑

暑い日には決り文句のように繰返される句がある。
快川和尚の逸話で有名になった


安禅不必須山水
滅却心頭火亦涼
(あんぜんは必ずしも山水をもちいず
しんとうをめっきょくすれば火もまた涼し)
あるいは、火自涼(火もおのずから涼し)とも
の句である。
だが、どう考えても無理がある。禅ならむしろ暑いものは暑い、寒いものは寒いというのではなかろうか。

さて、今日から東山紀之主演の日曜劇場が始まった。ドラマ低調の平成22年だが、少し期待をしていた。
だがのっけからがっかりである。女優(はたして女優と呼べるか?)がひどすぎる。彼女はこれで精一杯なのだ。もちろん関係者は周知のことだ。だからこのボッと出のかわいいだけが取り柄のタレントが悪いのではない。彼女を起用した制作側の責任である。
最近この手が多すぎる。
また、書き手と演出の貧困にも問題がある。才能ある創造者なら下手な役者が下手なりに絵になる方法を知っているのだ。それが出来ていないし、そうするまでの辛気くさいプロセスに堪えるだけの底力が今のTV局には残されていない。
大体マスコミが提灯記事しか書かないからこうなるのだ。
政治では煽動、芸能はよいしょ。
批評精神を失ったマスメディアはもう死んでいる。
TVは火もまた涼しい世界を創り出せるのはずだのに。



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