人生のような




ガラス工房が
近くに出来た
工房というだけでうれしい

私たち冬泉響の舞台は中央に置かれ、四方を観客が囲んでいる。いわゆる円形劇場の形式だ。役者は登場すると芝居が終るまで舞台に乗ったままである。男性客が多い方面もあれば、比較的若い女性が多いところもある。お年を召した層が目立つ座席もある。誘導が上手に席を埋めるように心掛けているのだが、場合によっては人気のまばらな角度も出来てしまう。

役者の演戯する方向はおおよそではあるがあらかじめ決められている。だから、ある役者の顔を見ながらある特定の台詞を聞ける席は限られる。それぞれの役が語りかける方向は分散するよう配慮はするが均一というわけではない。

舞台の方向には役者ごとに色がある。雰囲気と言ってもいい。地水火風の色。喜怒哀楽の色。ある方向では嘆き、別の角度では滑稽であり、ちょいと振返れば、たのしそうに歌っている。役者が四人いれば四人四色である。

なんだか人生のようだな、と思った。

いつもどこでもほがらかなひとはいない。人前では強気でも、家では弱音を吐いたりする。こっちの角度は表向き、こっちの角度は身内向け……といってどっちかが本当、どっちかがウソというわけではない。

何ごともまっぷたつに分けることはできない。白と黒といっても無限のグラデーションがある。やきものをやっているとそれが痛いほど分る。

さて、今日は囃子方を入れての通し稽古だ。








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