べべら山盃

赤城がきれいだ。頂上は雲に隠れていたが裾野の新緑がえもいわれぬ諧調を奏でていた。ちょっぴりセザンヌのサンビクトワール……

今日の仕事はろくろ前。べべら山盃を弾く。ウォーミングアップの意味で30分だけ。今の私には疲れる手前で止めるのが肝心。

弾いていてはたと思い至る。今までの作りは最後まで手を掛けすぎていた。仕上げの一歩手前で止めること。休養は無駄ではなかったようだ。もちろん、これで焼いてみてがっかり……という結果に終るかも知れないが、それでも新しい発見をしつづけることが大切だ。