柿の蔕茶碗、試作




山房では蝉の鳴き声が聞えない
朝夕のかなかなはよく聞えるが……


また、柿の蔕茶碗を焼いた。


土味はよい。石はぜが結構あるが面白いと思う。釉調が面白味に欠けた。施釉にもうひと工夫あるべきである。まだ青いな、と思う。


見込はよくできたかな……ただ、よく見ると分るのだが、中央に底割れが抜けている……水試験ではここから漏った。
釉の掛け分けは割合うまく行ったのだが、如何せん釉調が悪い。というより、土と釉のバランスに問題がある。




いつも思うのは高台がつまらない。もっと茫洋としたのが作りたいのだが、何だかせせこましい。糸を残すことにこだわりすぎて、それが首を絞めているような気がしてきた。糸の切り口がどうしても尖り、それが高台をつまらなくしているような気がする。
高台脇も失敗だ。石が引っ掛かり削り直した部分が明々白々。野暮である。





今回の唯一の長所はここくらいなものか。掛け分けの部分に現れた火色が面白かった。




樋口(といぐち)は相変らず生煮えだ。炎兄にガツンとやられそうである。見込側からのすり上げが弱いのだ。分ってはいるのだがうまく行かない。稽古あるのみ。




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