てだれ
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朝夕は寒い
日中は暑い
庭のバナナは荒涼とし始めた
てだれとは「手練れ」つまりその道の熟練を指すが、私の場合はあっという間に手がだれてしまうという意味の「手だれ」である。雲泥の差である。
久しぶりに茶碗を弾いた。荒土は混じっているもののほとんど手には感じられないので弾くにくくはない。にもかかわらず半分はつぶした。そして、相変らず樋口がうまく上がらない。
今日は気温が高いので午前に弾いたものがもう削り頃を迎えている。
萩の師匠は斗々屋の手練れだ。だから、私は斗々屋はやらないのだが、今日はちょこっとだけ遊んでみた。もちろん、この土では斗々屋にはならないのだが……
こっちは井戸風に高台を高く作ってみた。これも同様に井戸にはならない。ただの遊びだ。
古事記万葉時代の歌謡にただひたすら「遊べ遊べ遊べ遊べ遊べ遊べ遊べ遊べ遊べ遊べ」と遊べを並べただけのものがある。これだけ連ねると遊びも何故か厳粛な感じがする。
さてこれがどうなるやら。