鰍沢




なんだか薄ら寒い
風邪は引きたくない
しょうが湯を飲もう

林家正蔵(彦六)の鰍沢を聴く。

手元には圓朝の速記録があるのだが、三題噺の即興で作ったものとその後にやるものでは同じであろうはずがない。やきもので言えば伝世品とその写しというべきか。同じ噺なのだが各所に演者の工夫が追加されていて面白い。

正蔵のお熊が実にいい。語り口の随所に現れる江戸っ子の口調は今はもう誰も継ぐものがない。さみしいことだ。

怪談牡丹灯籠や真景累ヶ淵も得意な演目だったそうだ。機会があったら是非聴きたいものである。

落語にはまったのは大分あとだったせいで、名人の高座はほとんど聞き逃している。唯一三遊亭円生だけは生で楽しませてもらった。最近は落語が流行っているそうで落語研究会をはじめTVで中継が放送されているのだが、残念ながらあまり面白い噺家はいない。古典では権太楼、新作では昇太くらなものか。それから若手だが三三は有望株だ。

いつかまた浅草あたりに繰り出したいものだ。


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