窯神さま、御機嫌である
8個焼いた小碗すべていい調子が出た。滅多にないことなので素直にうれしい。
前回試験した両極端を少しやわらげた調合を試した。
その1:コードネーム眉間
梅花皮はやや丸みを帯び、色も白っぽさを脱したかな。
その2:コードネーム風山中
前回は梅花皮がまったく出なかったが、今回はちょっ憂いを帯びた梅花皮が出た。色調に不満があるのでこの点を改善したい。
両極端が互いに歩み寄った感がある。
その他の試験結果。
その3:コードネーム風太
灰の代わりにタルクを使ってみたら、こんな感じ。梅花皮の丸みはいい。でも、白が白すぎるか?
その4:化粧試験
赤土の比率を下げてみたらようやくまづまづの色調になった。でも、化粧の利点が生かされていない。これは臆病な化粧である。それに釉がちょっとマットすぎるのでこれも要調整だ。
全体に言えることは胴にまで若干梅花皮が出掛かっていることだ。これはこれまでのすべての釉に共通している特徴だ。これはこれでいいと思う。試験器のひとつを自分のご飯茶碗に使ってみているが、箸先に軽く段差を感じる感覚は悪くはない。でも、今は何よりも手取りのしっとりした釉調を実現したいものだ。
今回の試験は上々の成績でちょっと気持ちがよい。さあ、やるぞ!という気にさせてくれる。
∴なんだか暖かすぎない?これでも冬?
〇工房のガラス窓が全部曇っていた。町まで買い物に下りると途中の道はすべて霧のなか
∴それで昨日はあんなに静かだったのかな?
〇窯焚きの午後静かなり枇杷の花