笠間焼陶炎祭(ひまつり)

腰痛再発のため長い旅は無理なので、茨城県笠間へ行って来た。ここは笠間焼の町だ。芸術の森公園には工芸の丘があり、いろいろな作家の展示即売をやっているし、受付で申込むと陶芸体験もできる。

祭では200店以上の窯元が会場にそれぞれの店を広げている。全部回ってみたが気に入った店は10店に1店の確率だ。しかも気に入ったものを全部買うだけのお金はないから厳選する。色も形もいいけれど、じゃ、どう使う?私にとって器は飾るものではなく使うものなので使い道が思い浮かばないものは、見送りにせざるを得ない。

こういう催し物のよいところは作家のかたと直接話ができる点だ。今回も何人かの作家と話をした。一度驚いたことがあった。学生がバイトで店番をしているのかと思ったら、なんとそのひとが作家本人だったのだ。まだ26歳。本人は謙遜していたけれど、新人の展示会にも、常設の展示室にも選ばれているから実力は認められているのだろう。私も作品を一目見て気に入った。肩肘張っていないすがたがとてもよい。小ぶりのコーヒーカップエスプレッソ用)を買った。

若くてしなやかな感性を感じさせる荒川雅子氏の作品。写真でみると大きそうだが、直径約8cmのデミタスカップだ。(この写真は実物よりも大きく写っている。)小皿にもよいものがたくさんあった。

今は用事があるのでつづきはあとでゆっくり……