大道土を削る

無謀にも大道土、しかも、かなり砂利まじりの粗く篩っただけの原土で引いた茶碗を削ってみた。

これでは話にならない。左手前は作りの最中、土が切れてしまい、あわてて足したもの(笑ってやって下さい)。今回はとにかく引いて削ってどんな感じか分ればよい。でも、もしかすると釉とうまくマッチすればこれはこれでいいかも知れない。前向きにね。

伊賀土を混ぜたものは作りやすかったが、削っていて味わいがないように感じた。

手前が大道土単味、向う側が伊賀混ぜ。

でも、これも釉を掛けて焼いてみないと最終的なことは分らないから一個でもいいから焼いてみよう。

さて、大道土の砂も味とは言え、あまり大きすぎ、多すぎでは作りができないと分かったので、40目で最終の篩を掛けた。
原土を使える土にまで精製するのは楽しいが、大変なことだ。

まずは使いものにならない小石を篩い出す。これは捨てるしかない。

つぎにやや粗い(目は不明)篩いを通し、最後に40目を通す。40目を通った土はかなりさらさらしているのでこれならロクロで引いても引きやすそうだ。

40目を通らなかった細かな砂は後で味付けに加える。

今回引いた土はこの全工程を経ておらず、粗めの篩いで篩った土に水を加えて作ったので一番上の絵のような仕儀に至ったわけだ。

次回はもう少しましなものになるはず・・・だよね。