裏庭
やきもの山房には庭がない。いや、工房の裏手にあるにはあるのだがご覧の通りの急勾配で庭というより坂道である。昨日までここに山と積まれていた杉の枝はすべて杭になるか煙になるかして、今は土が見える。
この道をうまく生かせばとてもいい感じの小道になりそうだ。大久保版窯垣の小径が理想だが、なにしろ手持ちの窯道具さえたいしてない状態なのだ。垣に埋めるようなものは皆無である。窯垣は無理としても、何か脇に埋めて風情が出せればいいなと考えている。
もっとも住む場所も出来ていないのだから、まだまだ先の話だが。
昨日の焚火は夜通りの雨にもかかわらず灰の一部は乾燥している。火の力はたいしたものだ。
こういう情念を持ち続けなければと念じる。