中鉢、折り返し地点



朝の霜が
赤児の夜泣きで寝不足の頭を叩く

新しい藁灰釉で中鉢焼成ももう少しで半分まで来た。小窯なのでご覧の通り一度の焼成でできるのは大きめ小さめ合わせて8枚のみ。

毎回雰囲気の違った中鉢が出てくる。それが不安でもあり、楽しみでもある。
まったく同じ土と釉薬を連続して焚けるのは実に勉強になる。その都度、ああ、あの時点の判断がよかった(わるかった)……と微妙な違いではあるが別な器を焼いていたのでは分らない発見がある。

このあいだ作った藁灰釉がもう底をつきそうだ。また、釉調合をする。粉末原料に水を加え、ひしゃくと泡立て器で粗く撹拌し、ミキサー待ちの釉薬を見てふと思う。電動機具のなかった昔、どうやって調合していたのだろう?作る量も個人の窯ではないから半端ではない量だったろう。特に藁は重いこと甚だしい。何日もかけて棒でかきまわしたのだろうか?

デジタル温度計の1度2度の上下であたふたする自分をかつての窯びとたちは嗤うに違いない。


いつもおつき合い下さりありがとうございます。応援よろしくm(_ _)m
画像をクリックしてランキングサイトが表示されれば投票終了



にほんブログ村 美術ブログ 陶芸へ
にほんブログ村