シェイクスピアの楽しみ方
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これまで10年以上開いていたシェイクスピア作品解説のサイトがyahooの都合で閉鎖になってしまった(有料サイトだったのに勝手なものである)
また一から出直しだ
新しく移転したサイトの紹介を兼ねて少しづつシェイクスピアのことを載せて行こうと思う
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シェイクスピアのどこが面白いのですか、と聞かれれば、即座に、台詞が面白いと答えるだろう。ストーリーもたしかに面白い。しかし、そのストーリーのほとんどは他人のものだ。シェイクスピアはそれまでに書かれた詩、物語、劇を種本として自作を書いた。現代に生きていたら、著作権侵害訴訟の毎日で、とても劇作に没頭できかったろう。時代がイギリス・ルネッサンスでよかった。だからストーリーにはあまり独創性はない。しかし、種本となった原作は、今ではほんのわずかの学者や愛好家が読むだけなのに対して、独創性のないはずのシェイクスピアの作品が、数え切れないほどの人々に愛読されているのはなぜか?台詞である。台詞がストーリーに深みを与えているのだ。台詞が拓き出す世界は無限の広がりを見せ、ロマン派の詩人コルリッジは、万のこころを持つシェイクスピア(myriad-minded Shakespeare)と讃えた。
とはいえ、シェイクスピアを読んで面白くないと感じることもある。理由は大きく分けてふたつ考えられる。ひとつはシェイクスピアは舞台のために書いたのであり、書斎での読書には向かないということだ。だから、まだシェイクスピアの生の舞台を見ていないひとは、今すぐにでも見に出かけて欲しい。出し物はなんでもいい。とにかく舞台で語られる台詞を聞くことが大事だ。そうすれば、たとえわずかにせよ、台詞が本来持っている力に気づくだろう。シェイクスピアのことばは、舞台に放たれると、突然、生き生きするのだ。
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