Discordia concors

昨日をもって私の今生での知的活動はすべて終結したはずだったが、面白いことに、そんな昨夜こんな夢をみた。

しきりに英語で書かれた文献を読みあさっている。近くには助手がいる。私が探し当てた内容の頁を助手が整理し、それを金庫のような入れ物にしまい、重い扉を閉じて、厳重に保管しようとしている。いままさに扉が閉ざされようとしていた。見れば、どれもが「一日目」に関する記述から始まる共通した主題の文献が開かれて円形に並べられている。それがどんな活動の一日目なのかは思い出せないが、いい文献を見つけたと喜んでいる。その文献は不思議なことに紙ではなく、陶板に印刷されているが夢見る私はそれを不思議とも思っていない。扉が閉められる。

何のためにこんなことをしているのだろう?何故金庫にしまったのか?

入試問題の材料だったのだ。漏洩を防ぐためにこんな手の込んだしまい方をしていたのだ。

ひとのこころは面白い。一貫しているようでいて支離滅裂だ。雑然としているようでいて理路整然としている。