十歩くらい前進したか

朝、窯場予定地の役所から電話があり出掛けていった。
住宅を建るに当って問題がひとつあったが役所の方々のはからいで何とかクリアできた。登記までに何回も決済の往復便が必要とのことで、実際に正式契約を交すまでにはひと月以上掛る可能性があるという。でも、とにもかくにも土地はこれで入手可能な状態になったのだから、事務処理を待つとしよう。
当初はすんなり売買契約にこぎつけすぐに建築に移れると思っていたが、これで事情が変った。まあ、しょっちゅう事情が変っているのだが・・・。要するに工房オープンはお盆あたりになる可能性大である。
そこで少し考えてみた。これからは現地に通い施工の様子をこまめに確認する必要が出てくるだろう。今住んでいるところから予定地まで約1時間掛る。何かと不便だ。だったらもっと近くに一旦引っ越してしまおう、と。これは少し前に立てた、仮の工房で仕事を始めてしまおうという計画と同じではあるが、趣旨が大いに違う。
善は急げで以前連絡した不動産屋に電話して、三つばかり一軒家物件を見て、そのうちの一つに決めた。
この一軒家は住宅として使い、工房は今◎氏の好意で、倉庫の一部を使わせてもらえることになった。
引越は多忙極まりない今◎氏の都合から4月29日に決定した。願わくば助っ人のみなさんの都合も合うとよいのだが・・・。
めまぐるしい一日だった。
作ってはこわし、作ってはこわしの毎日は短い間ならよいが、いつまでつづくか分らないと精神的に不安定になる。ちょっと危ない状態になりかかっていたのでちょうどよかった。天の助けである。
我ながらつくづく思うのだがまったく計画性のかけらもない。でも、前に進んでいるらしいことは確かだから嘉としよう。急に性格を変えろと言われても無理な相談だし・・・。
性格と言えば、ある陶器販売の女性エキスパートの談話・・・売れる陶芸家には絶対条件がある。
無口なひと。ボロを来ていてもダンディなひと。女性にやさしいひと。
聴きながら途方に暮れた。私は全部ハズレている。
といって急に無口にはなれないし、ましてやダンディになるなど不可能だしなあ。女性にやさしい・・・つもりではあるのだけれど、女性がそう感じてくれているかどうかは甚だ心もとないし。
まあ、こんなことを気に病んでもしょうがない。いやいや、私に面と向って絶対条件を言ったということが、あなたにはその条件のどれも当てはまりませんよ、という宣告なのだろうから気に病むこと自体が無意味なのだが。
私は私なりにこれからも楽しく、おしゃべりな野暮天をつづけようと思う。




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