削り

昨日、午後萩の土(長沢陶土)で作った斗斗屋の乾き具合を見ながら試しにいくつか削ってみた。
細かい縮緬は出るのだが、斗斗屋の豪快な縮緬からはほど遠い。もう少し乾かしてから削ってみよう。
砂気の多い土だと今くらいできれいな縮緬が出るのだが、土もいろいろな顔や性分を持っているからねんごろに付合ってみないと本性は分らないものだ。
 
乾燥待ちのあいだにカンナの台を切出で削っているとき、あやまって指を切った。
これがことば通り「あやまって」ならまだ、落ち込まずにすむのだが、そうではない。
この角度が一番危ないんだよな、と思っていながら、その直後に切ったのだから始末におえない。
自己嫌悪である。とにかく切り傷が多い。おっちょこちょいである。これも性分で、いくつになっても直らないと見える。
 
指を切ると洗いものが突然不便になる。人間のからだは実によくできている、と皮肉な実感を抱く。
やきもの屋が指を切ってはいけない。
キズがふさがるまでロクロはお休みだ。一日もあればふさがるだろう。たぶん。

さて、作りの予定はダメになったので今日は削りでおしまい。

これは一応斗斗屋のつもりで作ったが、これからが肝心だ。はてさて焼いてどうなるか。

高台脇は結局うまく行かなかった。
土ともう少し仲良くならないといけないようだ。
まず、下のは美濃の赤土。ややがさっとした感じだ。

次が萩の土。やさしい感じだ。

皮肉なことに高台脇より高台の内側の方が縮緬が出ている。

 
・ももちゃん、事件だ。
・イガラシ〜。

分るひとにだけ分るきわめて排他的なネタでした。
 


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