霧の朝
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友人がやってきて
せっせと魚を生み出し
工房が水族館になった
朝はあたり一面の霧。水墨画を見るようでなかなか美しかった。たぶんだめだろうと思って写真は撮らなかったが、霧ってうまく写るんだろうか?
カメラでもっとも苦手なのが(私のカメラだけ?)夕焼け。肉眼で感動して思わずシャッターを押すのだが、何でこんなの撮ったんだろうと思うものしか撮れていないことが多い。人間の目とカメラのレンズは感覚が違うようだ。写真家はその辺を十分知り尽くしていてこう言うときはこうする、というカンが働くのだと思う。
窯焚きでもそういうカンが働けばな、と思うのだがイカンせんまだ100回焚いていない身である。カンが育つにはまだまだ時間がかかりそうだ。
育つというのはいいことばだ。可能性を感じる。字もいい。同じ字ではぐくむ、とも読める。
私のカンよどんどん育って、窯の奥で蠢くものを知り尽くしてくれ。