ひねもす




曇と思えば

晴と思えば

そして、雨
・・・春だなあ

今日から小窯でちょっと禁欲的に焼成試験を始める。同じ条件のもとで(といっても科学実験のようにまったく同じというわけにはいかないが)酸化炎焼成、還元炎焼成、中性炎焼成、そして、それぞれの急冷(そのまま火を止める)、徐冷(目標温度になっても鎮火せず、900度台まで少しづつ温度を下げてゆく)を試して結果を見比べる。試験器となる土、釉は同じものにすることはいうまでもない。

今日で灯油窯81回目の窯焚きだが、一向に要領を得ない。思うような焼き上がりにならない。そこで一歩さがってみようと思った。これまでいつも何かに前へ前へと突かれるように遮二無二焼いてきた。もちろんそういう時期も必要だろう。

だが、今はじっくり腰を据えて掛る時期にさしかかったような気がする。

retreatは英語で退却を意味するのだが、同時にカトリック修道院での瞑想の意味もある。おそらくカトリックの国フランス語から英語に入ってきたことばだろう。

うしろに退くことが瞑想を意味するのが面白いと思った。

窯焚きも同じだ。前へではなく一旦うしろに下がること、それがこれまで80回、ガス窯を含めると100回以上の窯焚きの経験を振り返るいい機会になる気がする。


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