昔のドラマ
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朝から雨
風でびろびろになったバナナの葉が
ますますあわれ
それを見ながらマコロンを食す
大分前のサスペンスドラマが地デジでもBSでも再放送されている。時に面白いのがある。2時間ドラマ制作は今氷河期にある。昔のものを見ているとどうして寒い時代になっていったのかも少し分るし、また、今ではとても作れない凝った作りのものに出会う楽しみもある。
昨日見たのは(もちろん録画)「相棒」を手掛けている監督の作品だった。
それを知ったのはエンドロール。だから見ている時は、そのあまりの脱線ぶりに半ばあきれ半ば驚き……ことばも出なかった。
精緻な作りの「相棒」とは正反対の作りである。しかし、昨日のドラマの逸脱ぶりは半端ではなかった。ドラマとしてのバランスなど知るものかという横車にただならぬ迫力を感じた。
だが、それだけの自己主張がなければその後の活躍もなかっただろう。ここまでやっていいのだ、なるほどと感じた。ちなみに年齢は私と同じである。おそれ入りました。