今日のシェイクスピアは『ペリクリーズ』


この作品にいたって劇の様式が突然、変容する。シェイクスピアの新しい実験、大衆の嗜好の変化、新しい劇場の獲得といろいろな憶測が飛ぶが、決定的な理由は不明だ。しかし、シェイクスピア劇がまったく様変わりしたことだけは確かだ。この変化は、シェイクスピアが単独で仕上げた最後の作品、『あらし』まで引き継がれているから、単なる気まぐれや偶然ではない。こうして生まれた作品群はロマンス劇と呼ばれる。死の悲劇から、再生・再会のロマンス劇へ、シェイクスピアは大きな転身を遂げる。親のいのちが子に引き継がれるという再生の主題には、晩年を迎えたシェイクスピアの思いを読み取ることもできよう。


PERICLES: O, come hither,
Thou that beget'st him that did thee beget;
Thou that wast born at sea, buried at Tharsus,
And found at sea again!
(さあ、おいで。おまえは生みの親にいのちを与えてくれた。海で生まれ、サーサスに埋められたおまえが、また、海で見つかった。)
子が親を生む奇跡、それがこの劇のかなめだ。




長くなるのでつづきは⇒シェイクスピア全作品解説
覚えておきたいシェイクスピアのことば⇒ジャンル別シェイクスピアの名台詞集



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昨日窯出した皿



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さらりと脱原発