コンパチのフリして実はコンパチでないおかしな規格〜SDHC
SDHCで楽しい音楽生活を送っていることは前に書いた。
ところが、それが今、芯出しという基本の基本の問題に気付いた私のロクロ修業の道と同じように、迷路にはまりこんだ。
ミニコンポはかの有名な泣く子も黙るM、いや、Pと言うべきか。購入したSDHCはT傘下のHAG**である。最初は調子よかったのだが、突然音楽が止り、再生できないカードです、のメッセージが出るようになった。初期化してダビングし直してみた。同じだ。
しかたなく購入したY電気で交換してもらった。担当者が言うにはコンポがPだからできればP製のSDHCカードの方が無難だという。私は耳を疑った。えっ、それじゃ何のための規格なの？あなたの車はホンダ製だからガソリンはホンダ系のどこそこにした方が無難だ、とか、などと言われたらどうする？
しかもP製のははるかに高いのだ。だから、また同じものと交換してもらった。
でも、事情通のひとに話を聞くと、どうやらおそろしいことが秘密裏に行われているらしい。底にあるのは、まことにいやらしいモノポリー志向である。私たちにはうかがい知れない奥の奥のところで商売敵の製品をはじき飛ばす姑息な手段を取っているそうだ。
それだったらSDHCなんて規格はやめてしまえ、と主張したい。以前のベータ、VHS戦争の時のようにPSDHCとかTSDHCと別な規格を立ててコンパチではないと明確にして欲しい。目くらましな共通性は消費者にとって別規格以上に迷惑だ。まだ別規格の方がそれを正面から認めているだけ罪は軽い。
また、交換に行くのが面倒だなあ。Y電気のあの担当者は、ホラ、だから言わないこっちゃない、という顔をするだろう。そもそも悪いのは作り手（売り手）の側なのだから、向から申し訳ありませんでしたと来るべきなのに、なんで買い手がわざわざ交通費まで自腹で、その上、肩身の狭い思いをしなきゃならないんだ。変な社会だな。
