寒風呂

ロクロ脇に置いてあるバケツを瀬戸では寒風呂と呼ぶ。
水が冷たい冬はそれが実感される。訓練校ではステンレス製の寒風呂にヒーターを入れて温めて使っていた。サーモスタット機能が付いていないので入れたままにしておくと寒風呂から湯気が出るほどになり、しまいには手が入れられないほど熱くなる。訓練校では寒風呂は温風呂である。
水天需工房では写真のように寒風呂はプラスチックだからヒーターは入れたくても入れられない。

でも、手の力はすごいと思う。
寒いと感じるのはほんの最初だけでノタの付いた手を何度も寒風呂で洗ったり、水挽きのための水分を寒風呂からもらったりしているうちに寒風呂の水はほんのわずかだが温かくなっている。それが分るのはその日の作業を終えて、手ぬぐいを洗うときだ。
寒風呂にはノタが入っているので、手ぬぐいは比較的きれいな水の入った別のバケツで洗う。
その水の冷たいこと。手がかじかんでしまう。
ちょこっ、ちょこっと、手を入れているだけでこんなに温まるものなのだと感心してしまう。まさに掌暖房である。
(追伸:だが、それができるのは女性に比べ男性の手の方が温かいからかも知れない。少なくとも私の手はかなり温かい。だからスキーをしているとき、手袋の中はつねにポカポカだ。)
しかし、写真のように寒風呂をきたなくしていると(内側が汚れている)、Kssy先生から「粘土当番!」と罰の宣告が下されたっけ。私はばれないように手ぬぐいを乾かすフリをして寒風呂に掛けておいたが、きっとバレバレだったろう。

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