久しぶりのシェイクスピア朗読

ずっとほったらかしにしてきた「はじめてのシェイクスピア」の台詞朗読を実に久しぶりに更新した。
といっても『お気に召すまま』と『ハムレット』の一部だけだが。
ちゃんとした録音機材を使えればもっとよい音質で録音できるのだろうが、今のところ手持ちのwavファイル用の録音機材はこれしかない。まことに心もとない次第だが、それでも自分のシェイクスピアのホームページに台詞の朗読がまったく何もないよりはましと開き直っている。

現在はネットの通信速度も飛躍的に向上しているから、wavファイルの周波数設定をもっと上げたいところだが(今は8000Hz、16bit)、哀しいかなこのマイクでは上げるとかえって雑音を拾う結果になる。
やってみると実に楽しい。シェイクスピアの台詞の音楽をしばし楽しんだ。特に好きなのは『ハムレット』1幕2場開幕の王の演説だ。凝らした修辞の下にたくらみを隠した施政方針演説はにくいほど素晴らしくできている。麻生さんも参考にするといい。
シャイロックの長広舌、ヘンリー五世の戦争前の熱弁、そして、この演説、みな役者魂をくすぐる傑作だ。役者としては大根だった私にはちと荷が重すぎるが、いいものはいい。読んでいて気分爽快になる。といっても内容のおかげではない。「ユダヤ人には目がないのか(Hath not a Jew eyes?)」ではじまるシャイロックの台詞など気分爽快からはほど遠い。だが、これらの台詞に宿っている舞台感覚は読む者を日常から高められた時空へと引上げてくれる。その感覚が気分を爽快にしてくれるのだ。

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