今日のシェイクスピアは『トロイラスとクレシダ』


恋に対しても、戦争に対しても、幻滅感たっぷりに描いた作品。『ハムレット』で人間の内面宇宙への問いを追究し、『十二夜』で恋の甘い切なさを極めつくしたシェイクスピアは、新しい領域に向かおうとしていた。だが、まだ、方向性は定まらず、恋も、名誉も、正義も、悪も、すべてが中途半端に投げ出されていて、観客は陶酔も同情も高揚も拒まれ、突きはなされた気分になる。ジャンルもはっきりせず、悲劇にも、喜劇にも分類され、ときには、問題劇というシェイクスピア時代にはなかった新しい分類法で区分けされることもある。全体をおおう風刺的調子から一応は喜劇といえるが、扱われている恋は、片恋のもどかしさ、切なさではなく、性愛の苦い後味が勝っていて、見る者はとまどってしまうだろう。とはいえ、こうした混沌・不条理は、まさに現代的であり、むしろ、これから高く評価される可能性のある作品だ。


TROILUS. Her bed is India; there she lies, a pearl;
(あのひとのベッドはインドだ。そこに彼女が、真珠がよこたわる。)
たった一行でこれだけのエロスの香りを伝えるのは、まさに詩の力だ。


ULYSSES. There's language in her eye, her cheek, her lip,
Nay, her foot speaks.
(あの女の目や、頬や、唇にはことばがある。いや、脚も話しかけてくる。)
ギリシアの将軍はひと目でクレシダの本性を見抜く。


初演の記録も不明で、上演史は300年間の空白がある。1912年の公演が初めての公的な記録だ。それがすべてを物語っている。




長くなるのでつづきは⇒シェイクスピア全作品解説
覚えておきたいシェイクスピアのことば⇒ジャンル別シェイクスピアの名台詞集



やってしまった!
もしかして初めて?
素焼きの皿のほとんどにひび割れが入る!
助かったのは上に積んだ皿だけ
このショックはことばにできないなあ
試験片に使えるのに、頭にきて全部こなごなに割ってしまった・・・
ああ、バカだなあ~



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