施釉
11時に新工房現場で打合せがあるので私としては朝早くから(といっても8時)施釉を始める。
今回は3通りしか施釉のパターンはないので楽といえば楽なのだが、そのうちひとつは二匹目のどじょうを狙っているので勢いがない。これではいけない。分っているが守りに入ってしまう。
その辺りがまだまだ経験不足だ。
これから窯詰めだ。今日は捨てあぶりもできそうだ。
春の精霊が私の上を飛んでいる。
だが、こいつは魔性だ。とらえどころがない。あっちへふらふらこっちへふらふら。窯神さまにも似て気まぐれである。いや、ぼんくらな眼には気まぐれに見えるのか?
翻弄され、私は寝不足になる。
庭先で水仙がつぼみをふくらませている。
引越は近い。