太陽の恵み
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変な夢を見た
大学で教えているのだがあろうことか3つの授業が同じ時間に割り当てられている
学生が文句を言う
私はめげている……自分は何ていい加減なヤツなのだろう、と
でも、目覚めてから考えてみたら時間割は私が組むのではなかった
午前は時間をおいて削り作業。最初に片口を削り、2時間ほど待って、中鉢とぐい呑を削る。
削りは作りと違って引き算だ。やり直しがきかない分緊張もするが、彫刻のような醍醐味がある。一般のひとはおそらく高台など意識することはないだろうが、私たちにとって高台削りは一大事である。もちろん作りがダメなら高台もへちまもないのだが、作りの際に気を遣うのは口と胴であり、腰から下はおおまかに作っておく。だから、削る前の茶碗などはぼてっと下ぶくれでかっこわるい。高台を削り出すときりりとした姿が立ち上がる(うまく行けばの話だが……)。
やきものをやっている者は太陽に敏感だ。
夏は乾きすぎるので陽射しを避けるが、冬はなかなか乾いてくれないので太陽が恋しい。
今日は雨模様かと思っていたら午後からさっと晴れてくれた。ありがたいことこの上ない。特に今の∴ん窯は暮の窯出し市まで時間との勝負なのでここで一日雨に降られたりしたら予定が大幅に狂う。助かった。
午後はたたら作り。土を変えて8寸角皿、豆皿を作る。
これで窯出し市に向けての作りはすべて終了!