ブレンドテスト

取りあえず5種類の土を試験する予定だ。
いつも使う赤津の土を少しだけ焼締るように変えたものが基本になる。試験する土は乾燥した後、40目で篩って、はたいてだいたい同じくらいな水分量にするのだが、かなりいい加減だ。それほど量はないからおにぎり状態にしてこんな感じかな、で済ませる。
それと基本の土と9:1、8:2、7:3とブレンドする。
今日ブレンドした土は水分を保持した感じが長石そっくりだ。突っつくとぷるんぷるんとする。でもそれ以上の力で押すとぐずっと崩れる。かなり砂気が多いので30%位が限度だろうか。
挽いてみると%に関係なく意外に挽き上がる。ただ開いた器にするとへたったとき面倒なのでちょっとだけ曲線のある壺状に挽く。
玉が小さいから挽きにくい。ロクロが下手だなと実感する。同じかたちにならない。まあよい。
5種類の土を5種類の比率でブレンドしたものを3個づつ挽くので、全部でいくつになるのだろうか。3×5×5=75か。
以前鬼板で高台底に書いて分類しようとしたが、真っ黒に焼けて読めなかったことがあるので、今回は器の胴にクギ彫りすることにした。なるべく直線の記号を考えた。
しかし、どうもこういう緻密な作業をしていると頭が痛くなる。三角座標も同じだ。
どちらかと言えば好きなくせに、苦手である。アンビヴァレンツの権化だ。
それで焼いてみるとほとんど差がなかったりする。実験というのはそんなものだ。コツコツやるしかない。