曇天の空のもと

動物はケガをすると穴に籠ってじっとしているという。そうやって傷を治すらしい。
日曜、実にばかなことをしでかした。人との集まりで話ながらものを食べていたところ、したたか舌を噛んだ。血は出る、傷は痛い。ホントにケガの多い奴だ。もうやらないぞ〜。
そんなわけで昨日は何もする元気も出なかった。手負いの動物のように穴蔵でじっとしていた。だいたい舌を切るとものが食べられない。口に入れられるのは流動食だけだ。豆乳、プリン、ヨーグルト、牛乳、お粥・・・。しかし、これって腹が減るんだよね。じっとしているより他にない。
 
今日は群馬では珍しい曇天模様だ。
人間のからだは天候に敏感に反応している。若いときには感じなかったことが年を重ねると否応なく身に堪える。
今まではからだがきついとき、こんなことでへこたれてはいけない!とはっぱを掛けていたが、最近は自分のからだをほめるようにしている。おお、がんばってるねえ、と。追込むのではなくおだて上げるのだ。
久しぶりに工房へ出勤。室温2度。寒い。
丸ガンナを作った。丸い針金を四角に叩いてから、竹の柄に取付ける。真四角に叩くのは至難のワザだ。また、訓練校にあった鉄の分厚い板がないため、適当な台座で叩いた。工業製品をつくっているわけではないのでそれほど正確である必要もなかろう。
新しい道具ができると使ってみたくなるものだ。削り味はどんなだろうか?
***
新工房にはサッシの枠が運び込まれていた。職人のすがたはない。おそらく新工房へ入る道路がせまくて大型トラックでいっぺんには運び込めないので、ピストン輸送しているのだ。
この間も棟梁が、梁材を手で二階へと運び上げたのは何十年ぶりだと話していた。普通はレッカーでやってのけるのだそうだが、そういう最新機械が入る余地がない。
申し訳ないと思うと同時に、それだけ大勢の汗を吸い込んだ建物を愛しくも思う。



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