窯出し〜ほぼ全滅状態

脳天気にsprezzaturaの話に現を抜かしている間、窯の中では∴ん窯の五郎を仰天させてやろうという計画が秘かに進行していたが、神ならぬ身では知るよしもなかった。
黒伊羅保が赤くなってしまった。1210度まで上げたその10度の差か、あるいは、最後悪あがきにRFへ振ったせいか・・・。
破れかぶれに「海老茶伊羅保」と命名した。


今回ちょっと分りかけてきたのは、OFでは灰はRFと同じ温度まで上げても融けないということだ。それだけでもいい勉強になった。
その替りというわけではないのだろうが、火の神様はちょっとだけ贈り物を下賜する気前よさを忘れなかった。
骨董屋さんから依頼されていた銀製のやかんの蓋だけはうまく行ったのだ。

そのおこぼれで1個だけ気まぐれに掛けた灰釉の手毬唄がいい感じに出た。

「あとはもう何も訊かないで・・・」(ト書き:五郎、必死で涙をこらえ微笑む)
そんな顛末だった。



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